【BASEユーザー向け】マネーフォワードとfreeeの違いとは?使いやすさ注意点を実体験から税理士が解説

「BASEとクラウド会計ソフトを連携したいけど、freeeとマネーフォワードのどっちがいいの?」
ネットショップを始めたばかりの方から、こうしたご相談をよく受けます。

本記事では、BASEと連携可能なクラウド会計ソフトとして人気のfreee(フリー)とマネーフォワード(MFクラウド)について、実際の顧問先の事例や税理士としての視点をもとに、特徴や連携の違い、会計処理上の注意点を解説します。

特に、

  • freeeは「注文日ベース」での連携
  • マネーフォワードは「発送日ベース」での連携

など、異なる点も多々あります。

BASEを利用している事業者さまを数多くサポートしてきた税理士が、実務的な目線で解説します。

BASEはクラウド会計と相性◎

BASEでは売上や決済情報を自動でクラウド会計に連携できます。freeeやマネーフォワードとは公式で連携しており、会計ソフト側から、BASEのアカウント情報を入力すれば簡単に連携可能です。

会計ソフトに連携される情報には以下が含まれます

  • 注文日or発送日
  • 商品名
  • 売上金額、送料、手数料

BASEを使う業種(小売業)は、販売量(個数)が多いためクラウド会計と連携すると効率化!

BASEは、「小規模の初めてのネットショップ」にも、「EC拡大を狙う法人」にも対応できる柔軟なプラットフォームです。BASEを使っている代表的な業種は以下のようなものがあります。

  • ハンドメイド雑貨販売
  • アパレル(D2Cなど)
  • 焼き菓子・スイーツの販売
  • オリジナルコスメやスキンケア商品
  • デジタルコンテンツ(PDF・イラスト・写真など)

このような業種は売上データの量も比較的多く、手入力で記帳するのは大変です。
クラウド会計と連携すると、記帳が効率できます。

👆freeeのサービス連携画面
👆マネーフォワードの連携画面

freeeの注意点 「注文日ベース」で連携される

freeeは、経理初心者や会計ソフトを触ったことない人に、わかりやすい設計なので大変お勧めなのですが、BASEを連携する場合は一つ大事なポイントがあります。
freeeの場合、連携される日付は「注文日」で「発送日」ではありません

たとえば:

  • 12月30日に注文が入る
  • 1月2日に発送された場合

→ freee上には取引日12月30日付の売上として登録されます。

このズレにより、期末(たとえば12月決算)の売上として未発送の商品売上が計上されることになってしまいます

おすすめ対応策:期中はそのままでOK、決算時のみ影響が大きければ調整

このタイミングのズレについては、期中は気にせずそのまま連携を使い、決算時に未発送分の金額が多ければ修正するという対応が現実的です。

  • BASEの管理画面で、決算日時点で「発送完了」していない注文をリストアップ
  • それらfreeeでの日付を、翌年(1月2日)に変更する

という方法を取ります。

なお、少額・少件数であれば「そのまま売上にしてしまってもOK」と考えるケースもあります。

freeeの「イマイチ」な点:実際のお客さんからのご意見

freee会計は初心者にとって非常に使いやすい一方で、部門やタグ付けの自由度が低いと感じる方もいます。
実際にBASE×freeeを使うお客様から、

「商品の種類ごとの売上推移を見たいけど、freeeではタグで分類できない…」

というご相談を受けたこともあります。

品目別・カテゴリ別の売上管理については、会計ソフト上ではなく、BASEのデータ(CSV出力)を活用してExcelなどで管理するのが現実的です。

freeeとマネーフォワードの違い

どちらもクラウド会計ソフトとして人気ですが、それぞれ得意分野があります。

比較項目freeeマネーフォワード
操作性とにかく簡単・直感的従来の会計ソフトに近い構造
向いている人会計初心者、簿記が苦手な方会計知識があり、細かく管理したい方
BASEデータ連携注文日ベース(発送完了後に反映)発送日ベースで連携される

freeeとマネーフォワードには操作性に違いがあるため、一度無料プランで触ってみましょう

freeeを使う場合、期末時点で未発送の商品が多い業種(受注生産や予約販売など)では、売上のズレに注意が必要です。
このような場合は、やはり決算時に個別確認・修正しておくと安心です。

まとめ

  • 自社に合ったソフト選びが重要
  • freeeは操作が簡単なので経理初心者におすすめ
  • BASEとfreeeの連携は注文日ベース。発送タイミングにより決算時に調整が必要になることもあります

なかがわまみ税理士事務所では、BASEをご利用中のお客様のクラウド会計導入・freeeやマネーフォワードの比較アドバイス・決算調整まで豊富な経験があります。

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