2025年7月14日、西宮・宝塚租税教育推進協議会の派遣で、宝塚市立長尾南小学校6年生にて租税教室の授業をしてきました。
税理士をしている私にとって、小学生に税についてお話しする機会はとても貴重な体験でした。
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租税教育とは
税理士による租税教育は、日本税理士会連合会でも積極的に推進されており(参考:日本税理士会連合会の租税教育について)、子どもたちに「税ってなに?なぜ払うの?」という問いを投げかけ、考えてもらうことが大切だと感じています。
税理士による租税教室の実施状況や派遣については、西宮市の公式ホームページでも案内があります(西宮市:租税教室について)。
国税庁のホームページでも、租税教育の重要性や教材が紹介されています(参考:国税庁の租税教育ページ)。近畿税理士会でも学校向け教育支援が行われています(参考:近畿税理士会:租税教育支援)。
実際行った授業 公平さって難しい!
今回の授業では、6年生の皆さんに向けて「図書館をつくるために、どうやって税金を集めたらよいか?」というテーマでグループワークを行ってもらいました。それぞれ異なる年収や家族構成を持つ4人が、どのように納税を分担すべきかを話し合うというワークです。
「子どもがいる家庭や、年金暮らしの高齢者に重い税負担は難しいんじゃないか」
「でも、高所得の人ばかりに頼るのも不公平じゃないかな?」
「どうすれば、みんなが納得できる分担になるかな?」
そんな、想像以上に本質的で優しい意見が子どもたちから次々と出てきました。
「税の公平さ」が立場や状況によって異なること、人によっていろんな意見があることが分かりました。班のなかでいろんな意見が出て時間内にまとまらない班もありましたが、それ自体が一つの学びだと思います。
日頃手を挙げてあまり発言しない子も、グループワークでは活発に意見を言っていたのが印象的で、税金について「考える時間を持つこと」の意義を再認識しました。
私が租税教育の講師をやった理由
少し個人的な話になりますが、私の両親や祖父母はみんな学校の先生をしていました。だからでしょうか、人前で話す緊張感が結構好きです(単なる目立ちたがり屋?(笑)
学生時代は塾講師のアルバイトや、会社員時代は社内研修の講師をしていたこともあり、「退屈しない授業」にはちょっと自信がありました。
ただ、今回の租税教室は、普段自分がやるセミナーのように「おもしろければOK」「盛り上がればOK」というものではありません。
これから大人になっていく子どもたちの心のどこかに、税というものの意味や役割が、静かに残ってくれるような時間になればいいなと願いながらお話ししました。
私自身、話しながら「もう少しこう伝えたかったな」と反省する点も多くありました。でも、教える側であると同時に、学ばせてもらっている感覚がとても強い時間でした。


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