税理士変更・乗り換えを検討中の方へ

今の税理士にどういう不満がありますか?

最近よく聞かれる税理士への不満は、

  • 決算・申告時だけ資料依頼がくるが、こちらにメリットのある情報や節税などの提案がない
  • 融資の相談に乗ってくれない
  • 気軽に相談できない、わからないところや簡単なことを相談しにくい雰囲気がある
  • 年齢が高く、クラウド会計への移行やクラウド上での資料のやりとりに積極的でない
  • 代表の税理士がほとんど面談に顔を出さず、経験の浅い担当者で、担当がコロコロ変わる
  • 先代の経営者と付き合いのある税理士が高齢のため、税理士も自分と同世代で話しやすい人がいい

とはいえ、税理士を変更するのは面倒くさいし大変…

お客さんにお話をお伺いすると、実は今の税理士のサービスに、多くの不満を抱えている方が多くいらっしゃいます。

ただ、いざ変更を検討するとなると

「今の税理士に丸投げしていて、会計ソフトも紹介・導入してもらったので税理士を変更するとどうなるのかわからず不安」

「長年お世話になってきたので、税理士の変更を言いにくい」

「税理士を変更する手続きが面倒なので、今のままでいいか…」

という方が多いと思います。

こっそり教える…税理士を変更する前にやってほしいこと!

税理士の変更にはトラブルがつきものです。

  • 解約を言い出した途端、連絡がとれなくなった
  • 新しい税理士から、過去の申告内容について聞かれたが前の税理士に任せていてよくわからない

今の税理士にいろいろと不満を抱えたり、頭にきていることがあっても、ぐっと我慢し、税理士に解約を言い出す前にご自身のために必ずやっていただきたいことがあります。

(例えるなら、離婚を切り出す前に相手の不倫の証拠を徹底的に集め、周到に準備するようなものです。解約を切り出してからは円満な対応は期待できないと割り切って、事前にきっちり準備しましょう。)

1    解約前に、セカンドオピニオンをつける

今の税理士に不満があるとしても、解約してから次の税理士を探すのではなく、複数の税理士に有料・無料相談して、どの税理士とフィーリングがあうかを確認するのがよいでしょう。

必要に応じて、一番よいと思う税理士にセカンドオピニオンについてもらい、長い付き合いができそうな相手がどうか見極めましょう。

ちなみに、セカンドオピニオン費用を支払う場合はちょっとした注意が必要です。

今の税理士は、あなたの帳簿や経費をすべて確認できますので、セカンドオピニオンの請求書をもらう前には、「今の税理士にセカンドオピニオンをつけているとばれないようにしたいのですが…」と一言相談されるのが良いと思います。

2    過去の申告書や届出書がすべて手元にあるか確認する

新しい税理士さんから必ず求められる書類として

  • 過去の2期分の申告書、法定調書関係
  • 税務署への届出書

があります。特に税務署への届出書については、例えば青色承認申請書や、消費税の簡易課税適用申請書など、提出の有無によって税額計算が大きく変わるものがあります。

このあたり、税理士に任せていて、どのような届出書を出しているかお客さんが把握されていない例も多くあります。

セカンドオピニオンの税理士や、新しい税理士さんに「引継ぎのためにどういう書類が必要か」を確認し、手元にそれらがあるかを確認してください。

届出書や申告書が手元にない場合は、今の税理士事務所には、「過去のファイルやデータを整理していて紛失してしまったので、過去の税務署への届出書・申告書を送ってもらえますか?」と聞いてみてください。

解約を言い出してからだと、まったく連絡が返ってこなくなる税理士事務所もありますので、必ず解約の話をするまえに、ご自身の申告書・届出書がそろっているか確認しましょう。

3    解約を切り出すベストタイミング:今の決算の申告が終わった後

もちろん今すぐに変更したい場合もあるかとおもいますが、そこまで切羽詰まっていないのであれば、解約を切り出すタイミングは、今の申告が終わった後のタイミングがベストです。

期中で税理士を変更すると、新税理士事務所側でも、記帳や帳簿確認のために顧問報酬・記帳料金が必要以上にかかることがあります。

申告期限(通常決算期の2か月後)の後が良いと思います。

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